魔女の学校【魔女の森学校】開校宣言

魔女の森学校 開校宣言

学校長あいさつ

昔からおとぎの国のお話が大好きでした。
お姫さまがいて、悪い魔女がいて…そしていつも正直で正しいことをしていれば、いつか王子様がやってきて救われる。
そんなおとぎの国のお話を
心ときめかせ読んでいたものです。
ですが、学校長の私はそれからずいぶん成長し
ずっと長く大人の時間の中にいるので
お姫様がいないことも知っているし
王子様がいないことも
経験上、身に染みて感じています。(笑)
それでも私は物語が好きです。
それは、私が私という物語の中で今まさに
演じている最中だからだと思います。
私はこの世に生を受けた時に星々から贈り物をもらいました。
それは、物語の中のお姫様が魔女から様々な贈り物をもらうのとよく似ています。
お姫様が生れた時、王様はたいそう喜び、国中の魔女を呼んで盛大にお祝いをしました。
魔女は呼んでくれたお返しに様々なプレゼントをお姫様へ贈っていくのです。
ある魔女は
「この子には、鈴のなるような美しい声をプレゼントしよう。」
もう一人の魔女は
「この子のまわりにはいつも優しい友達がいるようにしてやろう。」
そして中には
「この子には、誰もが振り返るような美しい美貌を贈ってやろう。」
と、そんな魔女までいて、みんながお姫様の誕生を祝うのです。(いいなぁ、私も、誰もが振り返るような美貌が贈られたかったナァ)
そんな中、お姫様の誕生会に呼ばれなかった、ひねくれものの魔女が誕生会に現われてこう言います。
「この者は、15歳の誕生日に紡ぎ車の針が刺さって死ぬだろう。」
そう言うのです。(恐ろしい…)
私は、死の予告までは受けませんでしたが、こんなプレゼントをもらいました。
いつもチャレンジする気質に溢れ、人を平等に見、いつも社会に役に立つように頑張れるようにしてやろう。
なんだか素敵な贈り物です。
ですが、裏を返せば、
いつもやりっぱなしで、自分を後回し、いつも何かをしていなければ自分の存在を満たしてやることができない。
…あれ。急に悲しくなってきた…。
そして、他にも魔女からもらったものがありました。
「幼少期にはすぐにうそをつき、青年期では自分を愛することができず、大人になってからは愛情に飢えた大人となるように贈り物をしてやろう。」
…なんて恐ろしい魔女でしょう。
まだ、針にさされてしまえ。と言われたほうがましです。
そんな魔女からの贈り物を受けた私は
幼少期、よくうそをつき
思春期では自暴自棄になり
大人になってからは愛を求めて出家しようと試みる人生を歩んできました。(どんな人生…)
眠り姫は、針が刺さって死んでしまう。と呪いをうけますが、別の魔女から“呪いを消すことはできないが、力を弱めることはできる。”と、恐ろしい魔女の呪いを100年の眠りの呪いに変え、難を弱めたのでした。
私の贈り物もまた、占星術を知ったのちでは
幼少期のうそつきは、みんなより一歩先を行きたい私のおひつじ座気質が私をうそつきにさせていたことに気付いたのです。
例えば、4歳の幼稚園生にも関わらず
私「私、運転したことあるんだよ!」
友達「えー!うそでしょう?」
私「うそじゃないもん。ほんとだもん。」
そんなウソをついていたのを覚えています。
今、こうやって文章にすると、笑ってしまう幼稚な嘘ですが、今でも覚えているのですから、あの時うそをついてしまったことを未だに恥ずかしいな。と反省しているのは確かなのです。
また、思春期の自暴自棄は思春期時代を司る金星が意識できない秘密の部屋に入り込んでいたせいでもありました。目的意識が見えないのですから、もうこればっかりはどうしようもありません。そんな恥ずかしがり屋の金星を救っていたのはやる気の火星でした。
火星は社会を司る部屋にいて、
「そんなんで何しょんや。しっかり社会に出て来いよ!」
とビシバシ私の背中をたたいて外へ押し出したのです。
最後の大人になって愛を探し求めてウンヌンカンヌンあたりは未だ模索中ですので、この場で披露するのはやめておきます。(笑)
こんな風に、もし自分の動向をわかっていたら、怖い魔女の呪いも柔らかなものに変えてゆけるはず。
そう思ったのが占星術を始めたきっかけです。←きっかけが長いな。
実際は、迷い迷っていつもが崖にぶち当たる毎日ですが…(笑)←校長がそれでいいのか…いいんです!
それでも私は自分が愛おしい!
こんな自分になれたことが占星術を知って一番の贈り物だったかもしれません。←誰もが振り返る美貌もよかった。←まだ言うてる。
私はこの占星術をみんなと共有したい。
大昔から続いてきたこの占星術をみんなと分かちあい、より豊かな世界を作りたいのです。←てんびん座的思考やね。
世界が心優しい魔女で溢れますように。
そして世界中で未だ苦しんでいる人に、優しさと平和をもたらすことができますように。
ここに、魔女の学校【魔女の森学校】を開校することを宣言します。
長い決意を最後まで聞いていただき、ありがとうございました。
校長の話が長いと生徒に嫌われるわよ。ハイ。気を付けます。

 
【魔女の森学校】 校長 魔女のchie